捧げ物

□これからも…
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「伊月ー」


「何?俺、課題やってるんだけど」


「ヒマすぎる。構ってくれ」




現在深夜1時。

俺は明日までの課題を必死に進めていた。


…なのに突然日向が遊びに来て邪魔をしてきた。



そりゃ俺らは付き合ってるし、遊びに来てくれるのは嬉しいけどさ…!




正直、今は邪魔!

ホント終わらないとヤバいんだって!




「課題終わったら構ってあげるから」


「いつ終わんだよ?」


「多分あと3時間ぐらい」




今回は結構な量があったから徹夜してやるだろう。

日向に対する返事が少し素っ気なくなっちゃうけど、今は仕方ない。



「ムリ、まてねー」


「うわっ!ちょ、日向…!」



背中が痛い。

その理由は日向がいきなり倒れてきたから。


ってか今俺押し倒されてない?



「なぁ伊月…」



日向の表情が変わった。

ちょ…!今日はダメだってば!


「今日はダメ!」



そんなことしたら課題が終わらなくなる!




「もーガマンできねー」


「ひぁ…っ!日向、ダメッ!」

「伊月だって最近ヤってないだろ?」




そりゃそうだけど…。

日向とは最近遊べなかったから、他に相手がいるわけでもないし…。


って!なっとくするな俺!



「やっ、…!」




思考に頭を使ってて抵抗しない俺を見て、日向が調子に乗り出す。


服の中に手を入れて胸元をまさぐられる。

それぐらいで感じる俺の身体にちょっと怒りを覚えた。




「なぁ伊月、いいだろ?」




俺の好きな日向の低い声。

その声で囁かれた。


…ヤバい、流される。
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