黒バス2

□ベイクドチーズケーキ
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「ひゅーがー」



「んー?」



どうした?って日向が言う。


えー…、あー……

うん。
確かに俺は今、日向を呼んだ。



だけど用があるわけじゃない。
いや、これも用に分類される?

…うん、わからない。







「伊月?」



「うわっ、いきなり話しかけないでよ!」



「オマエが呼んだんじゃねーか!」




どうしようか考えてたら、日向にいきなり名前を呼ばれて驚いてしまった。


ちょ、ホントいきなり呼ぶのはやめてほしい。

こっちだって心の準備が必要なんだよ。



日向がなんかぎゃーぎゃー騒いでるけど、知らない。

正論な様な気もしなくはなくないけど…、あれ?どっち?



とりあえず日向だから!ってことで済ましちゃっていいや!





って、本題ズレちゃったし…。



とりあえず、なんで俺が日向を呼んだかと言うと…。





「え、と、日向?」


いきなり疑問系になった。
…恥ずかしいんだけど。

今すぐ逃げ出したい気分になっちゃったんだけど。

これも全部日向のせいだ。
日向のメガネー。


「だーかーらー!さっきからなんだよ!?」



「えーと…さ」





この先の台詞が出てこない。

早く言って楽になりたいって、頭は考えてるのに体はそれをこばんでる。


口だけ金縛りにあった気分なんだけど俺。



…あー、言いたい!

けど言いたくない!




どうしよ…。






選択肢、そのいち。


言う。




そのに。


言わない。




そのさん。


メガネ奪う。










そのさん は、やったら絶対怒られるから除外して。

残るはそのいちか、そのに。



頭はそのいちが良いらしい。

でも体はそのにが良いらしくて(今すぐ逃げようとしてる気がするし)






頭をとるか、体をとるか。


さぁ本体の俺自身はどうする?


頭のあっちゃんか

体のかっちゃんか




…誰だよ、あっちゃんとかっちゃん(自分で言って置いてだけど)





「おーい、伊月」


頭とったら体が拒否するしな…


「おーい」


だからって体をとると頭が拒否してくるし…



「いーづーきー」


もー!あっちゃんもかっちゃんも仲良くしろよ!



「無視すんなテメェ」


バシッと日向が俺の頭を叩いた。



ちょ、痛い痛い!

なんでいきなり叩くの!?





「叩くなよ!」


「じゃあ無視んなよ!?」



…聞こえてすらいませんでしたとか言ったら怒られるよな。

よし、知らない知らない!



「つか、用なんだよ」



う、


俺の頭の中のあっちゃんとかっちゃんはまだケンカ中。

つまり答えはでていない。




そこで俺がとる行動は一つ。






「やっぱなんでもない!」


「ちょ、テメ!」



俺はその場から逃げ出した。

後ろから待てって聞こえるけど待つわけがない。



俺は全力で走った(そして逃げきった)







あー! もう!


あっちゃんとかっちゃんの馬鹿やろー!











(なんでこんな簡単なことが言えないんだろ…)
(たった2文字なのにー…)
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