黒バス2
□ヨーグルトムース
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好きなんかじゃない。
「…はぁ」
何でだろ。
いつからか何てもう忘れたけど、ため息をつくことが多くなった。
ストレスでも貯まってるのかなとか思う。
でも部活も勉強もうまくいってるし、ストレスの理由が見当たらない。
「はぁ…」
無意識に二回目のため息をつく。
あーもー、ため息つくと幸せ逃げるのに。
ストレスから来るため息なのかどうかは知らないけど、もしそうならストレスの原因を取り除かなきゃ、ため息は止まらない。
「…最近何かあったっけな」
最近あった事を思い浮かべる。
…んー、スイパラに日向連れて行ったっけ。周りが女子ばっかりで恥ずかしかったけど、美味しかった。
でもこれはストレスじゃない。
他には何あったっけなー。
あー、ダジャレ帳がまた一冊埋まったっけな。
でもこれも嬉しいことだし…。
嬉しいことはストレスにはならない。
じゃあ嫌な事?
…嫌な事、嫌な事……。
そー言えば木吉が帰ってきたっけ。…嫌な事?
いや、木吉は仲間だし俺も心配してたから嫌な事じゃないはず。
だけど何だろう、このもやもやは。
木吉が帰って来たことは嬉しい。だけど木吉が帰って来たことによって、何かが変わった気がする。
部活としては良い雰囲気に。
だけど、何か寂しくなった様な気がする。
「あー…」
不意に声を漏らす。
…ため息の理由が分かったかも知れない。
だけど認めたくない俺がいて。
必死に違うって叫びたいけど、違うって思うのは何かわからないけど嫌で。
「…日向の眼鏡」
とりあえず、日向を馬鹿にして落ち着こうと思った。
だけど日向の名前を出したら、もっと頭がぐちゃぐちゃした。
あー…、もう嫌だ。
ホントありえない。
誰かにばれたら俺終わるかも。
…認めたくないけど。
気づかなければ良かった…。
日向の事が、好きかもなんて。
(…絶対に言えないけどさ)
(あー…、何か寂しい…)