黒バス
□ガトーショコラ
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「日向」
「んぁ?どうした?」
俺が名前を呼べば返事を返してくれる。
でも、顔は振り向いてくれない。
それが少し寂しかったりする。
「俺達、付き合ってるんだよね?」
「それがどうかしたか?」
そう、
俺達は付き合っている。
なのに…。
「なんもしてないけどね」
ちょっと皮肉っぽく言ってやった。
俺達はなんもしてない。
日向に告白されて、嬉しくて、付き合ったけど。
二ヶ月たった今、キスはおろか手すら繋いでない。
「そーだな」
日向はさっきと変わらず、テレビを見ながら答えた。
もう俺に飽きちゃったのかな?
それなら俺は…
日向を壊して、別れたい。
(こんなに好きになってるなんて思わなかった)
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