黒バス


□クリームブリュレ
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「伊月ー、帰ろうぜー」


「仕方ないな。帰ってあげるよ」


「なんだその上から目線!?」


「うそうそ。俺も日向と帰りたかったし」


「お、おう…。じゃあ、帰っか!」


「なに照れてんの…っ!恥ずかしくなってきたじゃん…!」




(部室でイチャイチャすんなーー!!(しないでください、です))



部員達は心の奥底で叫んだ。

ちなみにこの光景はもう、毎日のことである。

が、慣れない。

いや、慣れたと思ったらさらにイチャイチャ度が上がるので、慣れることができないのだった。






















「ねー、日向ー」


帰り道、日向の自転車の後ろに乗りながら、伊月が話しかける。


「んあ?なんだ?」


「アイス食べたい。甘いやつ」

甘くないアイスなんてあるのだろうか。

伊月は顔に似合わず甘党だ。


チョコなどの菓子類はもちろん大好物であるし、卵焼きも砂糖派。昼食の時に飲む飲料だって、いちごミルクなどの甘いものだ。



甘いものがそれ程得意としない日向からしたら、伊月とずっと一緒なのはキツイだろう。

でも日向は伊月が好きだから、ずっと一緒にいる。

それはずっと変わらない気がする、と日向は思った。



「嫌だ、めんどくせえ」


「えー、おいしいよ?」


「話し通じてねえよな!?」


「諦めてコンビニいきなよ」


どんだけ食べたいんだ、と思うが日向はあえて言わなかった



「…しゃあねえな」


「わーい」


日向ありがと、と笑顔で言われれば嬉しくなってしまう。

一生コイツにゃ勝てねえな…と思いながら、日向は自転車をコンビニへと走らせた。























「ほら、食え」


「さんきゅ」



あのあとコンビニに着き、伊月とじゃんけんをした。

負けたほうがアイスを奢ると言う条件つきで。


そして日向は見事負けて、伊月と自分の分のアイスを買いに行ったのだった。



「おー、ガリガリ君じゃん」


「ソーダ味好きだろ?」


「…よく知ってんね」


「まぁいつも一緒にいるしな…っ」



いつも一緒にいるから。

本当にそれだけなのだろうか?


「それだけ…っ?」


少し照れたように顔を赤くして、伊月は小さな声で日向に聞いた。


「…さあ、なっ!」


ほら、食わねえなら食っちまうぞ!と、日向は照れを隠すように叫んだ。


「わ、やだやだ!食べる食べるっ」


舌を上手に使い、少し溶けたアイスを舌から舐める伊月を見て日向は(エロ…っ)と思った。





恋人(伊月)のわがままを聞いて、アイスとか奢って、まったりと過ごす部活帰り。


いつものことだけど、



(いいな…飽きねえ…)



と、日向は思っていた。


(伊月)
(なに?アイス溶けるよ?)
(さっきの…俊のことが好きだから覚えてたんだぜ?)
(な…っ!ばか…こんなときにクラッチ入んなよ…っ)



グダグダEND\(^0^)/
 

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