黒バス


□シフォンケーキ
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告って。

オッケーされたと思ったら
すぐフラれて。

気まずくなって二ヶ月ぐらい。


「おはよう」すら交わさず、


避けて、避けて、忘れようとした。


でも、ダメだった。




良く考えたら当たり前。

同じ学校、同じ部活。
顔を見ない日なんて、中々ない。

いきなり俺達が話さなくなったことで、周りは驚いてた。

そりゃそーだよね。

今まで仲良かったのに、いきなり話さなくなったら俺でも驚くだろーし。


でも、もう二ヶ月たった。


あんまり話さないのが普通になって、周りもそれになれて。

その状況が当たり前になった。


なのに、忘れられなくて。

…忘れたくて告白したのにな。

ホント俺、ばかじゃん…!





勝手に告って。
気まずくなって。
周りに気を使わせて。
なのに忘れられない。


ホントふざけてるよなぁ…。




だから、思った。

好きだけど。
全然忘れてないけど。
好きじゃなくなってないけど。

「もう好きとかないから、大丈夫だよ」


部活とかで気まずいのは嫌だから。

何が大丈夫なのかなんて知らないけど。

めちゃくちゃ勝手だと思うけど。



「だからさ!気まずいの止めて友達でいよ!」



友達で満足できるわけない。

でも、こうしないとさ。


優しい日向は、大変だろ?





そう思った俺は走って日向の居場所に向かっていた。
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