黒バス
□バームクーヘン
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あぁ、ダメだ。
最近の俺はおかしい。
日向を見てると胸が痛くなる。日向が他のヤツと話してると、胸が苦しくなる。
日向が話しかけてくれると、胸があったかくなる。
この気持ちが恋だと気づいたのは、ほんの少し前。
おかしいだろ?
男に、それも友達にだぜ?
気持ち悪いよね…。
でも、だからって好きをやめられなくて。
日向のことを考えて、バスケも集中出来なくてミスばかり。
皆にも迷惑かけまくり。
…ホント、司令塔がこんなとかダメだよなぁ…。
「オイ!伊月!?」
「うわっ、な、何!?」
ぼけーっとそんなことを考えてたら、いきなり日向に叫ばれた。
心臓に悪いんでやめて下さい。
「何、じゃねーよ!もう部活終わりだから片付けしろって!」
「へ?あぁ!…ゴメン」
いつの間にか部活は終わってたらしい。
みんな片付け初めてる。
てゆーか、いつから部活やってたっけ…?
記憶ないんですけど…。
「じゃ、片付け初めますかー。主将も早くやれよー」
「ばか、オマエ呼びにきて遅れたんだよ!」
「ぎゃー。俺愛されちゃってるカンジですかー?」
あははっとふざければ、日向はつっこんでくれる。
それが今の限界。