サブウェイマスター

□おはよう!
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「ありがとう!
 なぎさ大好きーー」


ぎゅーっと抱きついてくるクー君は、
本当に可愛らしい。

弟みたいで、
甘やかしてしまう。


「どういたしまして。
 じゃあ、オムライス食べようか?」

「うん!」


2人で作ったオムライスは、
静かに湯気を上げて、待っていた。

ふたりで椅子に座り、オムライスを食べる。


時々、クー君が「あーん」って言って、
オムライスを差し出してくる。


それを食べて、お返しに私から、
「あーん」ってした。



「ごちそうさま! 美味しかった!」

「クー君が手伝ってくれたからだよ」


にっこり笑って、
クー君の頬についた米粒を取ってやる。


「あは、ありがと」


少し照れながら笑う。


「じゃあ、後片付けをして、
 すこし団らんしようか」

「うん!」


私の提案に乗ってくれたクー君は、
片付けも手伝ってくれて。


団らんも早く出来た。



「今日はシングルバトルの
 乗車率が、高くて〜…」


すっごく疲れたーって顔。



「お昼にね、ノボリが【なぎさ様は、
 しっかりと昼食を
 とってらっしゃるでしょうか】って!」


楽しそうな顔。


「ダブルバトルで来た、
 男女のカップルの男の方が、
 すっごい怖いの!
 こーんな顔してるんだよ!?」


精一杯の怖い顔。

くるくる変わる表情を見ていると、
こっちまで楽しくなってくる。


「…あれ? なぎさ、眠い?」

「んぅ、少し…」


うたた寝までしたのに、まだ眠たい。

目を擦ってると、
クー君がポンッと手を叩いた。


「じゃあ、2人で寝ようか!」

「んぅ?」

「2人で寝たら、きっとあったかいよ!
 だから、寝よっ!」


【思い立ったらすぐ行動!】
その典型がきっと、クー君だ。

眠たい目を擦りながら、
私はクー君に手を引かれながら、
隣の部屋に移った。

リビングから繋がる、クー君の家。

そこにある、クー君の部屋。


「じゃ、寝ましょー」


もとから部屋着だった私は、
そのままベッドにもぐりこむ。

あ、クー君の匂い。

布団から、敷布団から、
いつもの落ち着く香り。

もとよりうとうとしていた私は、
それのせいで、眠りについた。


クー君と一緒にお花畑を駆け巡る、
幸せな夢を見ながら…――――



END



おまけ


「あっれー?
 なぎさ、もう寝ちゃったの?」


帰ってくるのは、静かな寝息。


「いいけど。
 あぁ、もう。
 可愛らしい寝顔をそんなふうに見せて…」


今は良いけど、ノボリには見せないでよ?


「妬いちゃうからね。きっと」


そう呟いて、
僕は彼女の横に入った。


おまけ END


はいっ!
ほのぼの、からの、甘?

ほのぼのと甘の区別がつかない!

それに気付いた今日この頃。


読んでくださり、
ありがとうございました☆
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