サブウェイマスター 学パロ

□屋上の逢瀬
1ページ/1ページ






白い雲…は、ないけれど、
青い空はきれいだなぁ…。

惚けながら、空を見上げていた。
ここは屋上。

時間は、昼休み。

でも、今日は春なのに、
風が冷たく、寒いため、誰も来ない。
なので、屋上を独り占めなのだ。


確かに風は冷たいし、寒いけれど、
晴れてるわけです。
太陽はぽかぽかと心地いいし。

お昼御飯のメロンパンを両手に持って、
だらんと下げている。


「…あっれー?
君、ノボリの隣の席の子だよね?」


…あれ?
ノボリくん?


「寒いのに、屋上にいても大丈夫?」


あれれ?
敬語じゃない?
笑顔だ。

ノボリくんより高い声。

どうして?


「あれ?
 もしかして僕知らない?」


こくん、と頷くと、
彼はにこりと微笑んで、私の横に座った。


「僕、クダリ。
 隣のクラスのクダリ。
 ノボリの弟」

「え?」

「僕ら、双子。
 一卵性だから、顔そっくり!」


あ、そうなんだ。


「私は…」

「なぎさちゃんでしょ?」


私の名前をすんなり当てられて、
思わず、声を荒げてしまった。


「どうして知ってるのですか!?」

「だって、ノボリがいつも話してくれる」


べりっとメロンパンの袋を開ける。


「メロンパン、好き?」

「え?」

「僕、カリカリした所が好きなんだ」

「へぇ…」

「きみは?」

「わ、私もカリカリした所が好き、です」


彼は、一瞬キョトンとして、
私の口元にメロンパンを差し出す。


「敬語ダメ。敬語禁止。
 メロンパン、一口あげる」


わぉ。なんてマイペース。
ありがたく一口貰って、「わかった」って頷く。

そしたら、気分をよくしたのか、
メロンパンをそのまま私の手に持たせる。


「お友達になった記念!
 それ、あげるよ!」


すくっと立ち上がり、彼は颯爽と歩いて行く。

屋上から出る扉の前で立ち止まり、
ばいばい、と手を振った。


「また、お話しようね!」


満面の笑顔を咲かせて、
彼は、扉の向こう側へと去って行った。



END




クダリさんとの出会いは、
マイペースなクダリさんから始まるww

PC、ようやくまともに動いてくれてる。
ありがとう!!


では、
読んでくださった方、
ありがとうござました!!

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ