サブウェイマスター 学パロ

□居眠り少女
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お昼の後の数学って眠くなると思う。

五時間目の数学の後の古文って、
鬼畜だと思う。

「寝るなよー」とか言うけど、
無理にきまってる。
ってことで、おやすみなさいませー。


古文の先生が教科書の内容を読んでいる。
それを無視して、顔を伏せた。


ここで、私の意識は途絶えた。






「…おや」


隣の席のなぎささんが、眠っている。

赤とピンクの水玉のシャーペンを握ったまま、
彼女は眠っていた。


「……」


しかも顔をこちらに向けて。

確かにそのまま突っ伏していると、
額が赤くなりますね。

と、納得して、うんうんと頷くけれど、
問題はそこではなくて、そうですね、
強いて言うなら、その、寝顔ですね。

どうしてって?

簡単ですよ。
吐息がこちらに向かって、吐かれて、
案外幼い寝顔が、すごく愛らしいなって思ったり、
あぁああ、またクダリにむっつりとか言われそうです。



「…起きて、下さいまし」



ぼそりとつぶやかれた言葉は、
古文の先生の本読みの声で掻き消された。








…で、授業が終わって、
HRが終わって、どうして?


「何故起きないんですか」


窓際の壁を有効に活用しながら、
彼女を見た。

相変わらず、すやすや眠っている。

授業は終わったのに、
チャイムだって、計三回は鳴っているというのに。


「…起きてくださいまし」


クラスメイト達は、ワイワイと騒ぎながら、
帰ったり、それぞれの部活へと行ったり。


…クダリは今日、数学の先生のもとへ、
向かうと言っていた。

だから、今日は必然的にひとり。
イコール、暇なのだ。

彼女が起きるまで待つくらいなら、
いくらでもできる。


「…相当お疲れなんですよね」


とりあえずは、しばらく待ちますか。

私は手持ちの本を読み始めた。







うっすらと開けた視界。
窓の外は暗い。

あれ?

授業は?

握りこんだままのシャーペンは、
じっとりと汗に濡れていた。



「…おや、おはようございます」

「……!!!!??」


どうしてノボリくんが!?
と、体を勢いよく起こすと、
彼はくすくす笑った。


「慌てなくても」

「な、なんで、じゅ、授業は!?
 あれ!? 本当に外真っ暗!?」

「授業は終了いたしました。
 それと、今は六時過ぎでございます」


…おぉう。
私、寝過ぎだ。


「…では、帰りましょうか」

「え? ノボリくん、もしかして」


起きるの待ってくれていたの?


「帰りますよ。
 荷物詰めてくださいまし」

「は、はい!」


高鳴る鼓動を無視できない私は、
頬を僅かに赤く染めながら、
急いで帰り支度をしたのだった。





END



妄想スケッチを聞きながら、
書きました。

あと、愛言葉。

こんなこと実際にあったら、
素晴らしく動揺すると思われる←

漫画だ、漫画の世界だ。
私、今二次元いるよ。
二次元なう。

とか、考えそうだわwww


では、
読んでくださった方、
ありがとうございましたー(^^)/

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