▽×▲

□ちゅー
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ほら、よくある棒付きの飴。

それを舐めてる僕を、ちらちら見てるノボリ。

どうしてって?
それは簡単だよ。


「く、クダリ…」


「なぁに?」


ちゅぱちゅぱと、わざと音をたてて舐める。

そんな僕を見て、ちょっと興奮したんでしょ?


「その食べ方は、ちょっと……」


目を逸らして、それでも懸命にやめさせようとする。
なんて可愛いんだろう!!

でも、やめてあげない。

だって、こんなに反応するの、珍しいんだもん。


「美味しいよ? ノボリも食べる?」

「い、いえ、いいです」

「あ、食べるの。どうぞ」

「そっちの【いい】じゃなく…んむっ」


無理やりノボリの口の中に飴を突っ込む。

僕の唾液がついた飴は美味しい?


「は、っ、ぁのっ、くだ…!」

「おいし?」

「は、ぃ…い?」

「じゃあ、僕にも分けて」

「んん!」


飴を引っこ抜いて、僕の舌をいれてみる。

ノボリは腰を抜かしたのか、
その場に崩れ落ちそうになった。

それを何とか支えて、続行。


「ん。んん、はっ、ぁ、ん」


息継ぎを少ししか与えなかったら、
ノボリの顔は、ものすごく赤くなって。


「可愛いね」


「は、ぁ、クダ、リ…。
 悪ふざけが、す、ぎます…よ」

「ごめんね。
 でも可愛かったよ」


唇に軽くキスをする。


「…クダリ、飴の味がします」

「何の味?」

「……あなたの好きな、チョコ、です」

「大正解」


にこっと笑って、僕はノボリの唇に
今度は深く、キスをした。



END


…久々のBL。
アンケートにかなり入ってたのに。
全然更新しなくてごめんなさい。

しかもめっさ短くてごめんなさい。

甘さだけは、角砂糖四つ分くらい入れたんで、
許して下さい。


では、
読んでくださった方、ありがとうございます!

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