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□雪男くんのモテる訳
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『じゃあ授業をはじめます!』

といきなり俺たちの部屋に入ってきた名無しは、そう言うなり俺と雪男を床に正座させた。

「つーか、何の授業なんだよ…」

「兄さん、あんまりそうゆう事は聞かない方がいいよ。名無しさんは馬鹿なんだからどうせ今日も馬鹿な事を始めようとするんだから。」

『燐よく聞いてくれたね!!雪男は先生に向かって馬鹿っていったからマイナス十点』

雪男は、やれやれといった感じで盛大にため息をついた。

『今日の授業はこれだにゃ!』

といきなり語尾に「にゃ」とつけ始めた名無しに少し頬を染めた兄弟たちには気づかず後ろに置いてあるおおきな箱に手をいれてごそごそ音をたてながら紙のようなものをとりだした。

ばっと紙を広げるとそこには…


『どうして雪男は、こんななのに女子にモテるのか』

「これ俺も疑問に思ってたんだ」

燐は、お前すげぇ…、みたいな眼差しを名無しに向けている。

名無しは、燐に向かってピースをすると、

『私の友達に聞いた雪男がモテる訳を発表します。』
と言って今度は、紙を箱にしまって胸ポケットからメモ帳を取り出すと、

『じゃあ雪男がモテる訳、第五位から発表!!』

「なんだ、なんだ!!」

と燐も楽しそうだ。

雪男は、相変わらず疲れたような顔をしている。
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