◆ガゼット小説◆
□14.美人と変人
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麗って横から見ると細くて薄い身体してると思って眺めつつ
「…うっすいな〜」
と、独言の様に呟いた。
しかし俺の声は本人に聞こえたらしくこっちに振り向いて
「ハゲてないもん!」
と言い、唇を尖らした
頭のことを言ってると思ったみたいだ
「毛やなくて、身体」
「ぁあ、なんだ身体か
ごめんねー、敏感な年頃なの」
何がや。
「で?
身体が何?」
「麗の身体、横から見ると厚さがなくて、薄いと思って…
ちゃんと食ってる?」
麗の腰に腕を回しながら聞いてみた
「食ってるよ。
それに薄いんじゃなくて、これは引締まってんの」
確かにそう言われればそんな気がする
程よく筋肉が締まってる感じ
「葵だって細いじゃん」