小説
□もがく初恋
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「恐いか?」
無意識にか、俺よりも小さなその身体を小刻みに揺らしているのに、
「恐く、ない。」
と強がるところがまたとても愛しい。
「初めてだろう。恐いならばやめてもいいんだぞ。」
「いい。やって。」
スルリと俺の首に手を回して、その柔らかい唇を合わせて来た。
「ん、ふっ」
応えるように、舌を絡めて丸井を壁に押し付けた。
「は、もう・・・知らんぞ。」
「あぁっ」
ベルトをはずし、シャツを脱がしてあらわになった丸井の身体に、勃った自分の性器がまた反応した。
そうだ。
ちゃんと俺は丸井を愛せる。
俺の選んだ道は、間違っていないんだ。
かわいい鳴き声の中、
何度も繰り返した。