小説
□君ひとりだけ
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「丸井先輩、今日告白されてましたよね?」
パチッ
と緑色の風船ガムが割れた。
あからさまに動揺する先輩を見るのはほんとに楽しい。
「・・・うん。」
「モテる人はいいっすねー。ほんと。」
ユニホームに着替えるためにワイシャツ姿の先輩を、背後から抱きしめた。
「あ、かや・・・!」
「ね、先輩。キスしようよ。」
そしたら許してあげるからさ。
「ばか。ここ部室だろぃ。キスなんてやんねーよ。」
「ふぅん。じゃあこっちだね。」
「!・・・やめっ、ろょ」
下半身をゆっくり弄ってやれば、すぐに反応を示してきた。
かわいいなあ、先輩は。
「あか、やぁ・・・」
ロッカーに身を預けて顔を紅潮させる先輩はマジやばい。
なんつうか、理性がね。
「ね、先輩。好きだよ。」
「・・・っ、」
ほら、ちゃんと答えてよ。
って、言ってはみたけど、こっちの方はちゃんとは答えてくれてるから、ま、いーや。
おわり