小説
□そんな悪魔でも
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千歳のことは好きだ。
でも、
千歳のキスは嫌いだ。
「ブン太、今日ももうギブアップね?」
「ち、と・・・も、無理」
「俺はまだまだ行けるばい。ほら、口開けて」
「んう、う・・・は」
千歳のが俺よりずっと背が高いから、いつも押し倒されるんだ。
だが、そうするともう千歳の好き放題が始まる。
力も強い千歳は、逃げないように俺の両手を押さえ付けて、さらに足の間に入って動けなくさせる。
はっきり言って悪魔だ。
「ふ、う・・・」
「まだ。もっと・・・」
そう言ってさらに深く舌を絡めてくるこいつは、ほんとに恐ろしい。
ま、なんだかんだ言って俺も受け入れているんだけどな。