04/12の日記

21:45
Happybirthday!!
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やんで……じゃなくてトーマの誕生日と言う事で少しだけ。君の正しい愛し方主です

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もうすぐお兄ちゃんの誕生日だ。
…祝わないと、これは。でもどうしようかと考える……一緒にいて何が欲しい?なんて聞いても"お前が居てくれればいいよ"とだけ
はっきり言ってそれは困る。……あ、


『ケントさんにケーキの作り方教えてもらおうかな…というか店長に言えば少しだけでも……』


思い立ったらすぐ行動、時間は数日しかない。



4月12日


「いやー、こうしてお前と一緒に歩くのはいつぶりだ?」

「……(なんでオレがトーマをわざわざ店まで連れてこなきゃなんないんだよ……)」


ちっと内心舌打ちをした。でもじゃんけんで負けた自分が悪いから仕方がない。
トーマの話す言葉に適当に相槌を打っていたら、いつの間にか自分たちが働いている店の前についた


「…入れよ、トーマ」

「え?」

「……早くはいれつーの」


は、と不思議そうにシンを見ていたトーマ。
それにむかついたのか自分が店の扉を開けて、トーマの背中を押すと…



装飾がされている店内。クラッカーの音が鳴り響く



『お兄ちゃん誕生日おめでとう!』

「あ、シンがちゃんと連れてきたんだ」

「ふむ…これが俗に言う"つんでれ"と言うやつか?イッキュウ」

「………イッキさんなに吹きこんでるんですか」

『ま、あっちは置いといて…お兄ちゃん、立ってないでこっち!』


ぐい、と扉の前で立っているトーマの腕を引っ張って近くのテーブルの所まで連れてきて椅子に座らせる。
そうすると今度は厨房の方へ駆けだす


「ま、とりあえず…誕生日おめでとう」

「私達はただ店内の飾り付けや料理ぐらいしかできなかったが…君は喜んでくれたか?」

「店長は自分は出れないから俺達でやれ…とさ、ミネ達は行けなくて悔しがってたけど」

「あー…確かに昨日確かに…って、トーマ?」


3人の会話の中に入らないでただ黙りこんでいるトーマ。
それに気付いたイッキが首を傾げながら尋ねる


「あ…いや、少し吃驚で……ケントさんもイッキさんもシンもありが「はいストップ」

「それは君の妹に言うんだな」


それはどういう意味ですか、と聞く前に"お兄ちゃん"と呼ばれそちらの方を振り向けば妹の手にはチョコレートケーキ。
それをトーマの前のテーブルに置く、少しばかりチョコペンで書かれたプレートの文字が歪んでいる


「ケントさんに教わって作ったんだと」

『ぶ…ぶかっこうでごめんね?』

「いいや、初心者にしてはなかなかの出来だったと思うが…私の誕生日にも……」

「ケン、本音駄々漏れだし少し黙ろうか」

「……ねぇ」



椅子から立ち上がり、そのまま自分の最愛の妹の前に行き優しく抱きしめる。


「ありがとう、な」

『どういたしまして』




「何あの甘いムード」
「・・・ケーキ、トーマの顔にぶつけても良いですか」
「それは駄目だ、あれは彼女が作ったんだぞ?そうしたら私達が食べれなくなる……トーマ君の分を私達が食べるとかどうだ?」
「それいいですね」
「とりあえず…トーマ、彼女離そうか。…じゃないとケーキ僕らが食べるよ?」


イッキの言葉にぱ、と抱きしめていた腕を緩めて離す。
そして何故か自分の妹の耳をそっと、聞こえないように手でふさぐ



「俺の妹が作ったケーキを悪いですが貴方達に上げる気はないですけど?」

『……?』

「トーマはこういうやつだったね、うん。まぁ…何はともかく」
「せっかく君のために用意をしたんだ。楽しんでくれ」
「とりあえずトーマからお前は離れろ。…ま、誕生日おめでとう」



Happybirthday toma!!

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