04/21の日記
22:31
始まりは、
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(忠実な犬と嘘つきな主人、ねた)
『暦、と呼ぶ人は親を除いて私しかいないらしい』
「そうなんですか?」
『ひたぎと翼はくん付けでるーちゃんは先輩付けで妹達はお兄ちゃんで撫子ちゃんは暦お兄ちゃん呼びで…八十寺はさん付けだろ?』
「あの、寺が1個増えていますよ」
『そして皆名前が難しすぎると思うんだ。そう思わない?八十一寺』
「私の名前を呼ぶたびに1個寺が増えるシステムか何かですか!?」
『失礼、噛みました』
ははは、と笑いながら八九寺との帰り道。暦、ざあみろ。と心底思った
そんな時、こんな小さな田舎町に見慣れない高身長と銀色みたいな…そんな綺麗な色の髪をした人の後姿が見えた。……そもそもあんな人か?と八九寺に尋ねようとしたら、もう既にあいつは居なかった
薄情者め!
そう思い、少しばかり残念だがそのまま歩いていたらその人がこちらの方を向いて、ぱあ、と笑みを浮かべこちらの方へ走ってきた
後ろに誰か知り合いでも居たのだろうか?と、思ったんだが…その人に私が抱きつかれた
『は!?』
「やっとお逢いすることが出来た……お久しぶりです」
『え、ちょ、ま…待ってください!』
だれだ、だれだ。こんな人に逢っていたのなら覚えているはずだ
というか“どちら様ですか?”なんてぶしつけにも程ありすぎいるだろうが!こんなに慕ってくれている(?)様子なのに……
「……“やはり”覚えてないのですか?」
『や、は…り?』
そう、これが――
これが彼と今の私にとっての“初めて”の出逢いで逢った
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「……お兄ちゃんはそんな奴にお前を育てた覚えはないぞ!」
『言わせて貰うが暦にそんなに育てられた覚えなんてない!』
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