星花/short
□いつまでも2人で
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『清麿!!あれ、流れ星じゃない!?』
「アホか!!流れる訳ないだろ?!」
『全く、夢がないなぁー清麿は。』
今日は年に1度のイベント、七夕。
私は笹の横に置いてあった短冊を1枚手にとる。
『お願い事は何にしようかなー?』
皆がつけていった短冊を見ながら、私は考える。
ガッシュ君はブリを沢山食べたい、
キャンチョメ君はお菓子がいっぱい欲しい、
テッド君は卵焼きを腹一杯食いたい、
…食べることばっかりだなオイ。
『清麿は何て書いたー?』
「あっ、オイ、ちょ、見るなよ!!」
ひょっこりと覗くと、そこには”ガッシュが魔界の王になれますように”と書いてあった。
…そっか、やっぱ清麿はそれか…。
分かっていたけれど、その事実を目の当たりにしてしまい、思わず涙が出そうになる。
――――急にしらけたムードが気まずくなったのか、清麿はササッと短冊をつけると、1階へ降りていってしまった。
『………あれ?』
清麿、裏側にもかいてる…?
不思議に思って捲ってみると、そこに書いてあったのは…
『…!!』
いつまでも2人で
((清麿、どっちが本当の願…))
((あ゙ーもう黙れっ///この話は終わり!!))