紅の花舞
□二十六、繋がれた手の温もりが
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「わかってる。
平助の気持ち、聞けてよかった」
私がそう言うと、平助がほっとしたように笑う。
「はぁ…よかったぁ。お前には、ちゃんと伝えておきたかったんだ」
離れることの寂しさ。
それは平助も同じなんだよね。
「平助、気をつけてね」
「ああ、約束する。絶対に命を無駄にするような真似はしないさ」
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