紅の花舞 弐

□三十二、蒼い月光
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嫌な予感に限って、よく的中するものだ。


「大変です!すぐに手当ての準備をして下さい!」


近藤さんが出かけてから数刻後、島田さんが飛び込んできた。


彼に背負われていたのは、


「近藤さん!?」


右肩が赤く染まっている近藤さんだった。


「葉城くん、すぐに湯を沸かしてきてくれ!」


「わかった!」


島田さんの声を聞きつけてきた山崎くんに言われ、私は勝手場へと走った。





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