紅の花舞 弐
□三十二、蒼い月光
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王政復古の大号令が下された。
幕府が、将軍職が廃止され…京都守護職、京都所司代までなくなってしまう。
新選組の信じてきたものが大きく音を立てて崩れ始めようとしていた。
将軍職が廃止された後、徳川慶喜公は大坂へ下り、戦力も集結し始めた。
薩長の手から朝廷を取り戻し、慶喜公を新政府に迎えさせよう。
それがお国のためなのだと信じて、新選組は一触即発の京に身を置いていた。
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