紅の花舞 弐
□三十三、堕ちてゆく
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近藤さんは、歳兄の判断で大坂の松本先生を訪ねることになった。
お医者様の助けが必要なくらい、肩の傷は深いのだ。
局長である近藤さんが隊を離れている間、指揮権は歳兄に預けられるそうだ。
そして私は、総兄達と一緒に夜の警備についている。
総兄の様子は昨日と違ってずいぶん落ち着いていた。
だからと言って、油断はできない。
(…何事もなく終わればいいけど)
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