紅の花舞 弐

□三十三、堕ちてゆく
1ページ/9ページ



近藤さんは、歳兄の判断で大坂の松本先生を訪ねることになった。


お医者様の助けが必要なくらい、肩の傷は深いのだ。



局長である近藤さんが隊を離れている間、指揮権は歳兄に預けられるそうだ。



そして私は、総兄達と一緒に夜の警備についている。


総兄の様子は昨日と違ってずいぶん落ち着いていた。

だからと言って、油断はできない。



(…何事もなく終わればいいけど)




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ