紅の花舞 弐

□三十七、息も出来ないほど
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「お前のその額の痣…それは、力の暴走を抑えるために五本の角を封印した痕だ」


「え――?」


「それにその刀――空舞桜は鬼の姫が生まれた時に授けろと、代々奏樹家に受け継がれてきたものだ」



次々と告げられる事実に、頭がついていけない。



「…ちょっと待って。どうして封印した痕があったり、姫の証の空舞桜を私が持ってるの?」



だって、それじゃまるで――。



「――葉城奏樹。
お前が鬼の姫、空舞桜姫の生まれ変わりなのだ」



――私が、鬼の姫?





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