紅の花舞 弐
□三十七、息も出来ないほど
6ページ/8ページ
「だが、一度お前の力を封印した我ら鬼の一族ならば、それを制御することができるかもしれない」
淡々と話す風間。
「どうだ 我らと共に――」
「もうやめて!!」
私は両手で耳を塞いだ。
「鬼の姫とか、世界を滅ぼすとか、そんなのいきなり言われてもわかんないよ…!」
自分が鬼だということも受け入れきれてないというのに。
これ以上、総兄達とは違うことを知りたくなかった。
→
次へ
←
前へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ