紅の花舞 弐
□三十七、息も出来ないほど
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「ん…」
ぼんやりとした視界の中に、見慣れない天井が映る。
(あれ?私は確か、自分の部屋で花瓶を探してて…)
「目覚めたか」
「!」
聞き覚えのある声に意識が引き戻される。
「風間、天霧…!」
布団に寝かされていた私の近くに、鬼の二人は座っていた。
辺りを見回すと、どうやらどこかの宿にいるらしい。
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