黎明の空の果てに

□群青の雲
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緑が茂り、太陽が照りつける。


私が試衛館に来てから何度目かの夏が来た。





「歳兄、また総兄と喧嘩したの?」



明らかに不機嫌な歳兄の隣に私は腰掛ける。



「別に、あいつがまた近藤さんがどうとか言ってつっかかってきやがっただけだ」


そう答える歳兄の眉間には皺が寄っている。



「ほーらー!
そんな顔してると、福が逃げてっちゃうよ!」


そう言って歳兄の眉間に手を伸ばす。


「おわ!?
てめぇ奏樹、何しやがる!」


「皺伸ばしてあげるの!」



よけようとして歳兄が後ろに倒れ、私も一緒に倒れ込む。




「おいやめろって!
く、くすぐったいだろうが!」


「じゃあ笑う!?
もう眉間に皺寄せたりしない!?」


「わかった!わかったよ!」






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