黎明の空の果てに

□江戸紫の雲
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日の光がさんさんと照り付ける。


縁側に立つと、僅かながらも心地よい風が吹いた。


吊るした風鈴が涼やかな音を奏でる。


その風情のある情景を言葉に表せないかと、俺は自作の句集を取り出した。



「季語は…風鈴じゃそのままだから…夏の風にするか?」



下手の横好きだとわかっているが、趣味の時間を楽しんでいた時。




「おわぁーっ!ずりーぞ総司!」



突然叫び声が飛んできた。



「平助が鈍すぎるんだよ」


「あははは!平助すごい格好!」


「お前もまだまだだな!
…って、ぎゃあ!何すんだ斎藤!」


「新八、油断は禁物だ」


「おいおい斎藤、本気だな…。」



何やら井戸の方から騒がしい声がする。



「ったく、何やってんだあいつらは…」



静かな一時を邪魔された俺は、声のする方へ向かった。



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