黎明の空の果てに
□江戸紫の雲
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「てめぇらうるせえぞ!
何してやが…ぶっ」
騒音の主をみつけ、怒鳴り付けた瞬間に顔に水をかぶった。
「「「「「「……あ」」」」」」
見るといい年した奴らが、庭で水鉄砲をもって遊んでいるではないか。
総司や平助に奏樹はまだわかるが、原田や新八、斎藤までびしょ濡れになって遊んでいた。
「…何すんだぁぁぁぁぁ!!」
「わぁぁぁ!ごめんね歳兄ーっ!」
「怖えぇ!土方さん怖すぎだよ!」
「でも当てたのが奏樹ちゃんでよかったよね」
「あぁ、他の奴だったら半殺しの刑だぜ」
「どのみち捕まったらおしまいだぞ!」
「…土方さん、逃げる俺を許して下さい」