紅の花舞

□二、 雨のあとには
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「すっごーい…!」



私は試衛館の稽古を見学していた。

人数は少ないけど、とても迫力がある。




「奏樹君、きみも稽古に参加してみるかね?」


近藤さんが私に声をかけてくれた。



「いいんですか!?」

「ああ、もちろんだとも!」




近藤さんは私に道場にある木刀で一番短いものを持ってきてくれた。


それでも、私にはそれを両手で構えるのが精一杯で、素振りをするのも一苦労だった。



「お、重い…。」



「へたくそ。」

「ふぇ?」


突然聞こえた声に振り返る。


その声の主は内弟子の1人の総司お兄ちゃんだった。


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