紅の花舞

□七、 零れ落ちる雫を拭って
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私が羅刹の存在を知ってから数週間が経った。




といっても夜の巡察には歳兄が加わらせてくれないから、大した変化はないのだけれど。




「今日は満月か…。」



(昔から満月の日は危ないとか言うよね。)




…何だか胸騒ぎがする。




何かが起こりそうな―。




「…とりあえず寝よう。」




私が布団に入ろうとしたその時。





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