紅の花舞

□二十一、おはよう
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今日はいつもに増して屯所が賑やか。


隊士達の健康診断を行うため、松本良順先生というお医者様が来ているからだ。

なんでも将軍上洛の時に近藤さんと意気投合した方らしい。



私はというと、皆と一緒に診察を受ける訳にはいかないので、自室で受けることになった。



先生に手間をかけさせてしまうから、私はいいと言ったのだけど、発作のこともあるからと押しきられてしまったのだ。



「まったく、近藤さんも歳兄も過保護なんだから…」



私が部屋で待機してまもなく、松本先生がいらした。



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