紅の花舞
□二十三、嵐の前の静けさ
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日一日と暑さが増していく、ある日のこと。
三条大橋に建てられた制札が引き抜かれ、鴨川に捨てられるという事件が何度も発生した。
そして新選組に制札警護の命が下ったのだ。
通常の巡察以外の組が、交代で見張りにあたることになった。
十番組が当番の夜、事件は起きた。
左之さん達が待機していたところへ土佐藩士八名がやって来て、制札を引き抜こうとしたのだ。
その後は、土佐藩士達との激しい斬り合いが始まる。
何人かは生け捕りにしたらしいけれど、一度捕らえたにも関わらず、逃げ切った藩士もいたらしい。
幕府の為に貢献したということで、後日、左之さん達は会津藩から報奨金を受け取ることになった。
そして――