土倉有貴 神代淳役
神代家の養子。作中では悪役の立場になってしまったが、
ヒーロー性に関しては須田恭也と役を入れ替えてもいいほどだ。
３才で劇団ひまわりに入団、子役として才能を見いだされた。
連続ドラマ「パパ！かっこつかないゼ」では、柴田恭兵の息子役でレギュラー出演。
「世にも奇妙な物語」では主演も果たしたほど。
子役を卒業した後もコンスタントに活動、特に近年は舞台での活躍が目覚ましい。
劇団のミュージカル「サイドストーリー」で主演を経験したのを皮切りに、
人気ドラマを舞台化した「ハイスクール・ミュージカル」にも出演。
チェリーブロッサムハイスクールの舞台には、旗揚げ公演から３作全てに参加する。
劇団内の仲間で結成したユニット「YELLOW LABEL」ではコアとなり、今年２回目の公演に燃えている。
「SIREN」出演者の中で、彼ほど所狭しと舞台に立っている人はいないだろう。
現在は劇団ひまわり系列の砂岡事務所に所属している。
愛称は「とっくん」
細川聖可 高遠玲子役
作中随一の感動を与えた高遠先生を演じたアクターさん。
モデルや女優もこなすが、本業は立派な声優さんである。
声優活動は「kirakira☆メロディ学園」の１期生が前進。
白杉理乃役を担当し、ＣＤレコーディングにも参加した。
"転校"した後も声優業を続けたが、やはり「涼風」の羽柴美紀役を射止めたことは大きかった。
同作品のＣＤアルバムでは、ソロのキャラクターソングを歌っている。
後の「エア・ギア」ミカン役など、姉御肌のキャラクターは得意だ。
劇団やったるDAY！の舞台「真・海物語」にはイクラ役で客演し、初舞台も経験済み。
現在はミル・ヴィサージュ アジャンスからアトリエアーに籍を移している。
アニメや漫画、映画といったマスメディアが大好きで、特にバラエティ番組がお気に入り。
実は本人も00年に「鉄腕DASH!」に素人として出演、鼻歌を披露している。
住吉理栄 前田真由美役
前田知子の母・真由美を演じたのはこの人。
後半の屍人役など、旦那の前田隆信が霞むほどの超越した怪演だったが、
娘を案ずる母を演じた前半も、実に佳品。
女優歴は長く、古くは78年にドラマ「白衣の姉妹」に出演。
82年には「野々村病院物語Ⅱ」で山田邦子ら看護婦役の一員として共演している。
三宅裕司が主宰する人気劇団「スーパーエキセントリックシアター」の元劇団員で、
「超伝導パチ ンコベイビー」他多数出演を果たした。
劇団の縁あって「世にも奇妙な物語」などにも出ている。
かまいたちの夜の舞台版「月の氷柱(つらら)」ではオーナー夫人、香山春子役。
もっぱら母親役というイメージが強い人。
退団してからも精力的に芝居やＣＭで活躍している。
中泉英雄 三上脩役
「SIREN2」では弱視の作家、三上脩役。
映画のオーディションを受け、デビュー作「PAIN」でＷ主演したのが01年。
その後Ⅴシネマに出たりもしたが、自信を無くして故郷に帰ってしまう。
しかし、映画監督・小津安二郎の作品が復帰の勇気をくれた。
「カミュなんて知らない」のラスト15分はまさに独壇場。この映画でアメリカにも渡ったがいい刺激となった。
「９/１０」では速水俊介役で再び主演を経験した。
07年公開予定の映画出演作が、公表されているだけでも５本。
そのうち主演が２本というから、順風満帆ぶりがうかがえる。
邦画界に新風を巻き起こす日も近いのではないだろうか。
前述の映画では、役作りのために実際に女装して街を歩いたとか。
役者デビューの前はパティシェだったと、可愛い一面を持つ役者さんだ。
篠田光亮 須田恭也役
「SIREN」では主演・須田恭也を演じているが、その恭也の素晴らしかったこと。
華のある容姿がまず印象的だが、序盤と終盤では恭也の顔つきがまるで違う。
普通の少年が三夜でヒーローになるのを見た。見事である。
引き続き「SIREN2」にも出演し「SIREN」ファンにはすっかりお馴染みの人。
ＺＯＮＥに所属、事務所主催の舞台やドラマなどで演劇を学んでいる。
転機はアコムのＣＭで、さわやかな笑顔で八重歯が可愛い。共演の小野真弓と共に知名度が一段階上がった。
そして「SIREN」の出演へと繋ぐ。
「ミュージカル・テニスの王子様」柳沢慎也役と三枚目もイケる。その縁があって劇場版にも出演したが、これは佐々部役でゲスト出演。
新宿二丁目を舞台にした「bambino(バンビーノ)」は初演から出演、シリーズ化も決まっている代表作のひとつである。
現在は古巣のタレント事務所を離れ、心機一転。
個人の活動も華々しいが、仲良し４人組で集まったユニット「ｊａｃｋｊａｃｋ」の熱いステージにも期待。
名前は光亮で「みつよし」と読む。
小代恵子 美浜奈保子役
芸能界にはびこる女性リポーター・美浜奈保子を演じている。
元アイドルという設定がピッタリ。死に際のモーションでは白目を剥く迫真の演技。
潜在写真は様々な形で使われ、「SIREN2」のアーカイブでは実写の映像出演まで果たしている。
友人の誘いで「劇団1999QUEST(のちにX-QUESTに改名)」に入団したのが95年。
それまでにも舞台は踏んでいたが、「EVE～歴史の傍観者～」に出演してからは本格的に演劇の世界へ。
性欲処理人形役という「e-DRAMA」では体当たりの主演も経験。
01年に加彩恵子という芸名で活躍していた時期もある。
企業のイメージガールなども務め、他にもイベコンやナレーター、ドラマなどジャンルを挙げたら大変。
「SIREN」出演もその一部だ。
06年「色彩組曲Remix ～超伝導ヘキサゴン～」の公演で劇団を退団したものの、
現在でもステージイベントには欠かせない、イベコン界のお姉さんとして活躍している。
愛称は「けーな」。
斎藤工 一樹守役
「SIREN2」主演・一樹守を演じた人。
まず第一声、群を抜く美声でキャラクターのイメージを覆した。
須田恭也や永井頼人に比べると、少し損な役回りだが、
それでも知的で、岸田百合の誘惑に陥る男性を真っ直ぐに好演した。
高校生の時からモデルの仕事をこなしていた。
何せ、184cmの長身で甘いマスク。国際的なファッションショーで活躍していたのも頷ける。
俳優業は、吹石一恵の相手役を務めた映画「時の香り～リメンバー・ミー」を機に仲間入り。
「海猿」などドラマや映画で実力を付けてきたが、
なんといっても「ラジかる!!」のレギュラー出演で茶の間に浸透したのが大きい。
「ミュージカル・テニスの王子様」では歌も大丈夫なことを証明。ＣＤも出した。
最近はボーイズラブの仕事が多くなったが、これも大事なステータスの内。
今夏には座長公演も控え、芸能生活は多忙の毎日。
もっと美声を生かした仕事がしたい。
柳沢なな 木船郁子役
「SIREN2」ではツンデレヒロイン、木船郁子役。
愛らしい柳沢ななを封印、徹底的に暗い影を背負った女性を演じていたが、
その中に垣間見える幼い表情がなんとも言えない。
高校卒業後、ティーン雑誌の専属モデルになった。
01年女優デビュー作「新・星の金貨」でいきなりレギュラー出演する幸運を得る。
まだまだ女優歴は若いが「SIREN」出演者の中でもテレビのお仕事が多い人。
NHK大河ドラマ「利家とまつ」にも出ている。特撮物も「轟轟戦隊ボウケンジャー」でゲスト出演。
深作欣二監督の映画「バトル・ロワイアルⅡ」ではアクションも勉強した。
Ｚ団公演の舞台「アンジェラ」では客演で主演するという大役を任されたが、大成功に終わっている。
グッドウィルのＣＭで全国的に知名度が拡大しているが、
今年はファン念願のドラマヒロインに主演映画公開が重なり、一段と嬉しい年になりそう。
屈託のない笑顔が可愛い女優サン。