創作部屋
□恋愛対象
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「なぁ,知っているか?」
「何を」
「女って,男より早く「独立しょう」とか「一人で生きていく」とか。なんつーか....アレだ。アレ,独立心が早いんだと」
「へぇー」
「だから,女って同い年の男の事を「餓鬼」,「子供っぽい」にしか見えないだって。逆に年上だと「大人」の男に見えるんだよ」
「そうか」
「追っかけしている女って,大概年下なのはそんな訳なんだと」
「ふぅーん」
「「ふぅーん」ってさ。俺,結構真剣に話をしているのに。なにその他人事みたいに」
「だって,他人事だろ?俺には興味ねーよそんなもの。あ!!卵焼き貰い」
「おい!!俺のだぞ!!毎回,俺の弁当のおかず食いやがって!!」
「良いだろう,別に。相変わらずお前のお袋さんは料理がうまいねー」
「なんだよ,それ!?」
「そうだ,知っているか?」
「何を」
「クラスでモテない男ベスト3でさ。一位がお前で,二位が俺なんだよ」
「......」
「どうした?」
「.......」
「何?急に顔を蒼くして」
「さっきの話をもう一回....」
「しねーよ,馬鹿」
「なんでだよ!!さきしただろうが!!」
「お前興味ねーって言った」
「う!!」
「俺,彼女欲しいなぁ」
「俺も欲しい!!」
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