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□片思いコントロール(03×07)*
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※幼なじみ3人が中学の頃。




「あ、んあっ、ぁ、か…哉太!」

俺の真下で服も着ず仰向けになっている錫也が息も絶え絶えに声をあげる。
両足を俺に抱えられた姿は錫也の全身を余す事無くさらし、張り詰めた錫也の欲がその中心で主張している。

「何だよ錫也」

言いたい事なんて見れば分かるのに、涙を流す錫也の顔が珍しくてつい意地悪をしたくなる。

「俺っ……も、ぁ、もっ、だめ…!」

「良いよ、イケよ…っ」

強く締め付けてくる内膣に自身もキツくなって、最後とばかりにもう一度腰を限界まで引き抜き、奥まで打ち付ける。

「ぁあっ、あん、やっ…あぁああ!」

二、三回繰り返せば錫也は一番高い悲鳴をあげて果てた。
達した瞬間に錫也の全身が強張り、自身を襲う締め付けに俺も顔をしかめた。

「くっ……」

同時に錫也の中に熱い欲望を吐き出した。


呼吸が落ち着いてから気を失った錫也の、飛散した精液が頬に着いた顔を優しく撫でたところで俺の意識は途絶えた。




「また、か……」

手を着いて起き上がったのは自分のベッド。カーテンの隙間から差し込む白く輝く光が朝だと伝えてくる。

「50分…っ!?やっべぇ!」

ただし余韻に浸る時間は無く、俺は部屋にある時計を見て慌ててベッドを降りた。



―――俺は昔から錫也に淡い恋心を抱いていた。



それが中学に入ってからは更に強い物となって、三年になった今ではほぼ毎日といっていいくらい錫也を抱く夢を見ている。


「まぁ…。自分でもすげぇよな…」

部屋にかけてある制服を取り、一人呟く。

例え夢でも、抱いていた錫也の体は本人に忠実だった。
男だというのに白く細い腰、手足だってケンカばかりしている俺に比べれば傷一つ無く、吸い付けば愛した証が鬱血して滲む。

「っと、パンツ変えねぇと…」

上のシャツを着て、続けて制服のズボンをはこうとして自分の下着の中が酷く気持ち悪いのを思い出す。
錫也の中に欲を吐き出した所で目が覚めると、必ず夢で俺が放ったものが下着を濡らしている。
それくらい、形の良い胸の飾りも、俺を受け入れる愛らしい蕾も全部が夢とは思わせないくらい鮮明だった。

言っておくが、別に妄想癖が強いとかじゃねぇ。

錫也の体を知るのは簡単で、授業で水泳が始まれば水着姿の錫也の上半身は嫌でも拝めたし、着替えの時だって男同士なら誰も警戒したりしない。
ガキの頃より少し成長した錫也の雄だって簡単に知る事が出来た。
中学生っていう性に興味を持ち出す年頃なら尚更、周りが持ち出す会話にも少なくなかったからな。




「待ったか!?」

「時間ギリギリ、だな」

慌てて学校に行く準備をして玄関から飛び出れば、いつもの様に俺の家の前で待つ幼なじみがいつもの様に笑う。
寝坊はほぼ毎朝の事で、その笑顔が今では僅かに呆れているのは知っている。

「あれ、月子は?」

「あぁ。あいつは風邪引いたから今日は休むってさ」

「そうか…」

家の敷地から出て錫也の横に並んでから月子が居ないことに気付いた。
いつもなら、遅いよ哉太ー。と独特の高い一声が飛んで来ていたのにそれが無いとなると、今の錫也と二人きりという状況をつい意識してしまう。

「哉太。寂しいのは分かるけど、そろそろ行かないと遅刻だぞ?」

気まずさを感じて立ちすくんでいるといつの間にか先に歩いていた錫也から名前を呼ばれた。

「おっ…、おう」

走って追い付くと、あ。と突然錫也は何かを思い出した様に声をあげる。

「どうしたんだよ?」

「いや、忘れてたなって」

何を…。と聞く前に俺に向けられた錫也の顔がほころんだ。


"おはよう哉太"


今日見た笑顔の中で一番キレイなその顔は学校でだって滅多に見せないもの。
俺の体が、下半身が新たな熱を生み出すのを感じてしまう。

それに加え、朝の夢がまだ頭から消えてない俺の顔はきっと赤いはずだ。
そして心配して錫也が俺の額に触れて来るまで後少し、恥ずかしいフリして断る俺が体中の熱を抑え切れるのは一体いつまでだろうか。




決着は俺が我慢出来なくなるその日――――――。



―――――――――――――――――――――――
決着は高校…(笑)


11.08/31


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