長編 書き場

□遭遇
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カメリアが幻影旅団について知り他の手段を探している頃、ゴンとキルアはレオリオから幻影旅団の男女2人組を発見した情報を受け現場に向かっていた。

「まさか誰もカメリアの連絡先しらねぇなんてよ....」
「カメリアも多分旅団について情報集めて探してるだろ」
「カメリア大丈夫かなぁ....」


一方カメリアはというと

「うっそ......私3人の連絡先知らなかったんだった....」

一先ず幻影旅団について連絡しようとしたカメリアは携帯の連絡帳からキルア、ゴン、レオリオの名前を探しているとここで初めて連絡先を交換していなかったことに気づいた。

「ああ〜〜〜〜どうしよう....これじゃあ3人にどうやって再会すればいいんだよ〜〜〜!」

頭を抱えて叫ぶ姿に周囲の人たちから注目を浴びるがそんなこと気にすることもなくカメリアはどうするべきか悩みながらとぼとぼ歩いた。

「なんか叫んでる人いるよ」
「そんなのどうでもいいね。早く鎖野郎探すね。」
「おい、ちょっと待て」
「「?」」

クラピカを探しに街に出ていたフェイタンとシズクとフランクリンがたまたまカメリアが叫んでいたところに出会した。シズクとフェイタンはクロロから追加で命令された内容を忘れていたのかカメリアを見てもピンと来なかったがシズクの指差す方を見たフランクリンは気づいた。

「あれは団長が探してた奴じゃないか?」
「確かに顔は近いね。でもただの一般人ね」
「でも団長から送られた写真ってハンターサイトのじゃなかった?」

3人は改めて送られたメールを見返すとメールに添付された画像の人物とカメリアは瓜二つだったがまったくオーラを感じなかったため同一人物と確信を得ることができなかった。

「シズク、名前聞いてこい。そうすれば確証を得れる」
「なんでわたし?」
「シズクが1番不自然に感じないからね」
「うーん確かに....はーい」

2人を見て納得したシズクは項垂れてるカメリアに背後から近づいて肩を叩いた。

「?」
「ねぇ君カメリア?」
「えっ、なんでわたしの名前....」
「あ、合ってるの?」
「えっと...合ってますけど...なんで」

唐突に見覚えのない女性から自分の名前を呼ばれどういうことが分からず混乱しているとシズクは振り返って少し離れたところにいたフランクリンとフェイタンに声を張った。

「カメリアで合ってるんだってー!」
「?!な、なに?!」

急に叫び出したシズクの行動に更に意味がわからず恐怖心を煽られ後退りすると2人の男性が近寄ってきたのを見て反射的に逃げようとした。

「どこに行くか?逃がさないね」
「!」

振り返り走り出すとフェイタンがカメリアの正面に現れ足を止めざるを得なかった。
後ろを向けばシズクとフランクリンが立ち塞がっている。

「お前本当にハンターか?全然オーラ感じないね」
「名前といいそのこともなんで....」
「うちの団長がアンタを見かけたら連れてこいって言われててな」
「連れてこい....?」

イルミもしくはヒソカからの手先かとも思いはしたが”団長”という言い方からその考えは捨て、他に狙われる理由を考えたが見当もつかなかった。しかし念能力を使えない状態のカメリアでもこれだけは感じていた。
この人たちはヤバイ。

「理由は知らん。直接団長に聞くといい」
「大人しくついてくるね。じゃなければ手足全部折るよ」
「そこまでしなくてもいいんじゃない?」
「.......」

抵抗しても無駄なことは自身が1番わかっていた。下手にでなければ特に害を与えられないとなんとなく察したカメリアは3人に挟まれ大人しくついて行くしかなかった。

「わかりました...ついていきます」
「それでいい」
「(ゴン、キルア、レオリオ...ごめんね。次いつ会えるかわかんないや....)」







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