妖は大空を匿う

□護衛
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「リクオが心配性なだけだから気にしない方が良いよ〜まぁ僕も心配だけどね」

「馬頭丸、だったけ?リクオ、仲間や友達には心配性になるのか?」

「うん。敵や、嫌いな奴には容赦無いけどね!!」

「リクオ、たまに黒くならないか?」

「なるよー。被害受けるの牛頭丸だし。まぁ牛頭丸が氷麗にちょっかい出してるから自業自得だけど」

「ははっ、そっか、楽しそうだな奴良組に行けて、嬉しいよ」

「そう言って貰えると嬉しいよ!綱吉、イジメに耐えてとは言わない!逃げても良い!でも、死なないで?僕達はね、奴良組はもうリクオと若菜さまの涙は見たく無いんだ。綱吉がいなくなるのは僕も嫌だよ?だから、お願い」

いつも笑って愉快そうな馬頭丸が悲しそうな表情をしていた
綱吉は少し驚いたが目を細め、馬頭丸の頭を優しく撫でながら
「大丈夫、心配すんなよ、馬頭丸俺は信じてくれる奴を裏切らない」
優しい温もりを馬頭丸は感じた
そして、悲しくなる
ーーーーどうして、こんな優しい人がイジメに遇うの?

「まぁ、並盛でも仲間はいるから大丈夫。馬頭丸並中生が見てるから帰って良いよ?」

「やだ!駄目だ!僕はリクオから綱吉を学校まで見送る様に言われてるから、任務を途中で投げ出しちゃいけないんだ!」
牛鬼組として、奴良組の一員として任務を投げ出さない
それは自分の誇りやプライドとしてもそうだが、何より綱吉を一人にしたく無かった

「ありがとう、馬頭丸」
「どう致しまして!」
微笑んだ馬頭丸に綱吉も微笑む

「ツナ君!!」
「「沢田!!」」

後ろから女二人と男一人の声が聞こえた
馬頭丸は気配で気が付いていたが三人が綱吉を呼ぶ声には心配するような感情を感じた
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