妖は大空を匿う

□護衛
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「綱吉の“味方”?」
馬頭丸は綱吉に聞くと綱吉は笑って頷く
馬頭丸はそう、と言って三人に笑顔を向けた
「初めて!馬頭丸です!今綱吉の護衛中で、綱吉の味方!」
自己紹介をすると三人はホッとした表情を見せた
「私は、笹川京子だよ!馬頭丸君も味方なのね?宜しく」
「あたしは黒川花。沢田の味方。宜しく」
「俺は、笹川了平!!京子の兄だ!!沢田の味方だ!!宜しく頼む!!」
「京子ちゃんと花ちゃん、了平君だね!宜しく♪」

笑顔で言う馬頭丸
「ねぇ、さっき“護衛中”ってなんのこと?」
京子が聞くと馬頭丸は笑顔を無くし、真剣な表情になった
それに伴い声のトーンも少し変わった

「綱吉、並中から酷いイジメにあってるんでしょ?僕知ってるよ。綱吉が親から裏切られてご飯もくれないでしょ?だからうちの“三代目”が綱吉の身柄を確保したんだ。僕はその“三代目”から綱吉の護衛を頼まれた。登下校中何やかのトラブルを片付ける為に、ね」

それを聞いていた三人は驚いた
並中や並盛しか知らない事を知っていて家庭内事情まで

「“三代目”ってヤクザか、なんか?」
冷静な花が馬頭丸に尋ねた
「まぁそんなとこ。任侠者って感じかな」
奴良組の事やリクオの事、ましてや自分の事を語らない
「そんなとこに、沢田を居させる訳にはいかん!!沢田!行くとこが無かった俺の家に来い!!」
了平が叫んだ
馬頭丸はため息をついて
「あのさマフィアよりマシでしょ?任侠者は“味方”“仲間”には手を挙げない!!裏切らない!!裏切る事もあるけど、僕は絶対に綱吉を裏切らない!!信用したく無かったらしなくっても良いよ。それに、こんなんとこで油売ってて良いの?綱吉行こう。遅刻したら僕が“三代目”にしばかられる。綱吉のこと気に入ってるし、何かあったら、大変だから」
さっきとは違う雰囲気で軽く三人殺気混じりで睨みつけた
「「「!!」」」
「馬頭丸!殺気を飛ばさない!黒川一般人だし・・・・・・」
綱吉は馬頭丸を止めるが馬頭丸は辞めない・・・・・・
「ごめん、でも無理!僕ね三代目がいる組が大好き何だ。悪く言われたら嫌だ!皆家族なんだっ!破門になるような事をしても三代目はお咎め無しにして、受け入れて本家にお預けりだけど、仲間のように友人のように受け入れてくれて、良いことをしたら褒めてくれてっ三代目を悪く言われたら僕は赦せない!」
リクオを信頼して、想っている
リクオという名前を出さず相手に情報を与えないで怒りを露にして怒っていた
だが、今は護衛中だ
綱吉を遅刻させるわけにはいかないが、本性をばらしたら簡単に行ける
「はぁ・・・・・・綱吉行こう」
「あ、うん!じゃぁ先に行くね。先輩も失礼します」
馬頭丸に引っ張られ走らされた
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