黒子のバスケ

□サバイバル合宿!
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「よーし、今日の練習はここまで!」

リコの掛け声と共にクールダウンに入る誠凛メンバー。

「ダウン終わった奴からさっさと集合しろよー」

日向の言葉を合図にリコの前に整列する。

「明日からは御盆ね。
けどウチは当然練習よ!」
「ハァ!?」
「……と言いたい所だけど、こっちも用事があるから休みにするわ」
「…よ…よかった」
「ただし!
御盆明けは今まで以上にビシバシいくから覚悟しときなさい♪」
(((((お…鬼ィィイイイイイイイイ)))))




†更衣室†

「今まで以上とか…どんだけ厳しくするつもりだよ…」
「オラ、喋ってねぇでさっさと着替えろダァホ」
「でも日向〜」
「ああ、そうだ一年」
「ん? 何だ…っスか先輩」
「何でしょうか」
「何ですか?」
「この休みの間にしっかり休んどけよ。じゃねぇと…」
「「「「?」」」」




「絶対ェ死ぬから」




「「「「…………………はい?」」」」





†FF店†

「たっく…結局説明せずに先輩らは帰っちまうしよ。
少しくらい説明して…くれ…たっ、て……く、くく…」
「どうも」
「黒子ッΣ!?何で手前がここに!!?」
「火神君、静かにしてください。
ここは店内ですよ?」
「………殴っていいか」
「駄目に決まってます。
それにしても久しぶりですね、火神君がそんなに驚くなんて」
「お前は冷静過ぎて憎たらしいわこの野郎…」
「まぁまぁ、落ち着いてください」
「お前が煽ってんだよ!!」
「そんなことより」
「ああ゙?」
「火神君は明日から予定は有りますか?」
「予定? ンなモン特にねぇよ」
「そうですか……じゃあ…」
「お前は?」
「はい?」
「手前から聞いてきたんだろ!
お前は何かすんのかよ」
「ぇ、ああ、ボクは休みの間はずっと合宿ですよ」
「合宿だァ?」
「ぁ、いえ、正確には合宿ではないのですが…」
「…つまりは休みの間もお前は特訓でもすると」
「まぁ大雑把に言えば」
「………よし、オレも連れてけ」
「解りました」
「まぁ、無理だろうけどな。
…………ってハァ!!?」
「? どうかしたんですか火神君」
「いや、おまっ、あっさりし過ぎだろう…」
「そうですか?
ボクは火神君が居てくれたら心強いと思っただけですが」
「………冗談だっての、冗談。
流石のオレもそこまで図々しくねぇよ」
「そうですか…残念です。
ボクは火神君も来てほしかったのですが、仕方ありませんね」
「黒子…」

辺りが一瞬静寂に包まれた。

その時、───






「テツヤ、


お前の願いを聞き入れてやるよ」






───凛とした声が響いた。


「なんっ、ムグぅ………ッΣ」

「火神君ッ!?」

後ろから口を塞がれた火神は、為す統べなく深い眠りに落ちた。





















「さぁって、




楽しい愉しいパーティーの始まりだ」





 
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