黒子のバスケ

□The Milky Way.
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2012年7月7日 朝練前秀徳部室にて、


「真ちゃん」
「………」
「真ちゃん」
「………」
「しーんちゃんっ」
「………何なのだよ」
「いンや何にも」
「な…っΣ」
「だって真ちゃんが無視すんだもん」
「オレは読書中なのだが」
「ンなことは見りゃ解るよ」
「なら邪魔をするな!」
「ふはっ、何もないって冗談に決まってんじゃんよ」
「………」
「用はあるのだよ♪」
「……真似をするな」
「ハハッ、悪ィ悪ィ。
んなことより、はいコレ」
「これは……何なのだよ?」
「短冊だよ、短冊。
願い事書いてオレにちょーだい♪」
「何故書かねばならんのだ」
「もー、真ちゃんってば夢がないなー。
七夕くらい楽しまなきゃ損だぜ」
「………」
「それに、お前が好きな天体だしよ」
「七夕の短冊は天体には関係無いのだよ」
「まーまー、堅いこと言うなって」
「………"高尾が黙るといいのだよ"
これでいいか」
「ほほう、成る程なるほど…確かに受け取ったぜー」
「? これを一体どうす…」

ちゅっ

「………ッ!!?」
緑間の顔が一気に赤くなる。
「ほらっ、オレ黙ったしー。
願い事叶ったな♪」
「な、なな…」
「あ、真ちゃんこれやるよ」
「ぇ、ぁ…え?」
「テーピングセットとペンダントな」
「いや、その前に…」
「そのペンダントはオレの写真入りだから無くすなよー♪」
「そもそもこれは何なのだよ?
こんなものオレには貰う理由が…」
途端、呆れ顔になる高尾。
「……真ちゃん、それ本気でいってんの?」
「………何が言いたいのだよ」
「……はぁーっ。
鈍い鈍いとは思ってたがまさかここまでとは…」
「………ムカつく物言いだな」
「ま、いっか。
んじゃ、気を取り直して…」
「?」

「Happy birthday 緑間」

「………………ぇ?」
「オレはお前が大好きだぜ♪」
ニカッと輝かしい笑みを浮かべる高尾に、緑間は今以上に赤くなった。
「な…っ///」
「これからもずっとな」
そう言ってまたキスをする。

ちゅっ

「ッ!!///」
「美味いな、真ちゃんは」
高尾はそっと舌嘗めずりをした。
「な…なな何を…///」
「つーことでいっただきまっす」
「は!?やめっ…!!」

緑間の制止も聞かず、高尾は再度口付ける。

ただし、さっきよりも全く違う深い口付けを。

「んぅ…っ」
「……ッ…」
「…ぁ、んン……たかおぉ…」
「…ハッ、色っぽ…」
くちゅっ
「んっ、ぁ……ふぁ…っ」
「かっわい…」
「んン…たか、ぁ…おっ……も、やめっ、んぅ…」
「もーちょいだけ…ね? いいっしょ、真ちゃん」
「ンぁ…」















所変わって部室前。

「なぁ、大坪」
「何だ、宮地」
「アイツらブッ殺していいかな?」
「………今日だけは大目にみてやるぞ」
「あ゙?何でよ?」
「誕生日らしいからな。
今日くらいは……」
「だけどよ、大坪。
これじゃオレも宮地もお前も朝練出来ねぇぞ」
「………」
「それにそろそろ高尾がチョーシに乗り出すぜ?」


『ハッ、ごめん真ちゃんやっぱ無理だわ』
『ふぁ…?』
『お前が可愛すぎてキスだけじゃ足りなくなった』
『なっ!!ふ、ふふ…巫山戯るな!』
『オレがいつ巫山戯たよ?』
『……ッ!?』
『ゴムはねぇけど…仕方ねぇよな』
『ま、待つのだよ高尾!
そんなことしたら朝練が……!!』
『だから"ごめん"って。
今無性にお前を抱きたいんだよ』
『な……ぇ、ぁ…』
『………駄目か?』
『ぁ…ぁぅ……///』


「な?」
「ブッ殺す高尾」
「許容範囲はキスまでだ。
それ以上をしようものなら殴る」
「よっしゃ」

そう言うや否や、大坪・宮地・木村は勢い良く扉を開けた。














「緑間、外周10周行ってこい」
「高尾は50な」
「ッ///(…見られていたのか)…解りました」
「なぁ!?
ちょ、何でオレは50なんスか!!?」
「部室で盛った罰だ死ね」
「死ねΣ!?」















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