黒子のバスケ

□にょたいかっ!
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「どうやらボクたち………女の子になってしまった様です」



「「「………はい!?」」」















事の始まりは、ほんの数分前。


リコが調理実習で作ったという"カップケーキ"を3つ持ってきて、


「誰か試食して♪」


と、軽やかな言動とは裏腹に、有無を言わせないことを言ったのだ。




「おい…3つも有るじゃねぇか…!」
「だっ…誰が喰うんだ!?」
「ここは一年に喰わせるか」
「なっΣ」
「ズルいんだよ、っスよ先輩!」
「ここは公平にじゃんけんで決めましょう」
「………そうだな」
「じゃあ…」
「やるか」

「「「じゃーんけーん…」」」

ぽんっ


日向→グー
木吉→パー
土田→パー
水戸部→パー
小金井→グー
伊月→パー
火神→パー
黒子→グー
一年's→パー


「「「……ぅゎぁ…」」」
「まさか一発で決まるとはな…」
「誰が食べるか決まったのー?」
「…オレたちだ」
「日向君と小金井君と黒子君ね!
はい、召し上がれ♪」
「「「………」」」

パクッ

「!?」
「……ぇΣ」
「美味い、だと…!?」

「「「なん、だ…と…!!?」」」
「ちょっと、何よその反応は!」
「…一同は戦慄した…」
「黙りなさい伊月君!!」
「ぇ? 何? マジで美味いのか!?」
「ああ…逆に怖ェ…」
「一体どういう……」

ぼわんっ

「「「…………ほぇ?」」」


突如煙に包まれた黒子たち3人が、気の抜けるような声と共に再び姿を現した。


他のメンバーが驚きの余り固まっているところで、冷静に自分たちを見た黒子の台詞で冒頭に戻る。















「取り敢えず…一体何を入れたんだ、カントク」
「材料は普通のハズよ!
………ぁ、そういえば、チェシャネコ商会ってとこから買った"根拠は無いけど不思議なことが起きちゃうかも知れない薬"ってのを入れたわね」
「「「どう考えてもそれが原因だろっ!!!」」」
「……てへぺろっ-☆」
「「「 ヲ イ !! 」」」
「ああ、もうっ! 過ぎたことをグチグチ言うな!
取り敢えず3人は今すぐ部室に集合ね!」





 
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