女の子に襲われる山田くん
□会うたびにマジ綺麗
1ページ/4ページ
今日は記念日デート
予約してもらった夜景の見えるお洒落なフレンチで待ってると
涼介から連絡が
“ごめん!仕事が押してる(T_T)”
そっか
涼介疲れてるのに大丈夫かな…
夜景を見ながら
涼介が来るのを待つ
会いたいからこの時間も退屈じゃないなんて
私はどれだけ涼介が好きなんだろう…
***『会うたびにマジ綺麗』
“明日は、フレンチだから…ちょっとだけお洒落してきてね♡笑”
そう言われたから
ちょっと背伸びして買ったパーティドレス
髪も美容院でセットしてもらって
メイクもネイルも気合い入れちゃった…
可愛いって言われたい
綺麗って言われたい
いつもより少し高いヒール
涼介に「身長詐欺!」って言われちゃうかなー。笑
クスっと笑う口元を手で押さえてたら…
涼「…おーまーたーせっ♡笑」
後ろから声がして
振り返ると小さな薔薇の花束を差し出してはにかむ涼介
スーツを着こなして
かっこいいの一言に尽きる
キラキラ揺れる瞳に見惚れて
あっけにとられてたら…
涼「…ちょっと//…恥ずかしいから早く受けとってよコレ」
ピアスの光る耳が急に赤くなる涼介に
クスっと微笑みながら花束を受け取って…
「ありがとう//…」
涼「…名無しの後ろ姿みつけた時、綺麗すぎて声かけんの緊張したわ…あっつ//」
席に座ると手でパタパタ顔を仰ぐ涼介
お洒落な腕時計が光って
仕事帰りなはずなのに香水のいい匂いしかしない
「涼介こそ、今日は一段とカッコイイよ♡…薔薇の花、大切に飾るね」
涼「1年記念日おめでとう。これからもよろしく//♡笑」
そのあと、フレンチのコース料理を食べて
夜景を眺めながらワインを堪能
「綺麗な夜景…」
涼介とお洒落なお店の雰囲気に酔ってたら…
涼「…名無しの方が…綺麗だよ//」
「……///…え、」
そんな嬉しい言葉さらっと言われたら
照れちゃうじゃん…
涼「…言ったあとから恥ずかしくなってきた…///」
「お洒落してきたかいあったよ♡嬉しい言葉ありがとう…」
照れ隠しする涼介に
素直な気持ちを伝えて微笑む私
涼「…今夜はずっと名無しと一緒にいたいな」
「私も…」
お店をでると
涼介は手を繋いでくれた
涼「…名無し、きょう泊まりに来る?」
「…いいの?…涼介お仕事で疲れてない?」
涼「……疲れてるからこそ、今日は名無しに癒されたい…甘えちゃダメ?///…」
あぁ…どうしよう
こんなにカッコイイと可愛いのバランスが取れてるなんて
卑怯すぎる
「…断る理由ないって分かってるくせに。笑」
涼「えへ///…やったー」
こんなに素敵なディナーとお花を用意してくれた涼介に
せめてものご褒美してあげたいな…
今日は素敵な記念日
.