女の子に襲われる山田くん
□潰れる
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俺のそばにいてくれる
ひかり
俺のそばにいてほしい
梓さん
ふたりの間で
俺の心はいつからか揺れていた
***『潰れる』
梓「優くん、おはよう。この前は遅くまで残ってたんだよね?大丈夫?」
この人は会社の先輩 梓さん
兄貴の婚約者
いま俺のプロジェクトチームで働いてもらってる
人間性も仕事も完璧
とても魅力的な女性だから
兄貴がなんだか羨ましい
手の届かない存在
届いたらイケナイ存在…
ひかり「ゆ〜うっ♡…おはよ!笑…あれ?なんか寝不足?…顔疲れてるよ。無理しすぎないでねっ♪」
こいつは同期のひかり
なんだかんだいつも俺を見ててくれる存在
なにかと構ってくるけど
友達以上の目で見たことがない
その気になれば手の届く存在
これは届いてもイイ存在…?
優「ひかり」
ひかり「…?どうしたの、優…」
優「ひかりは俺のこと、…」
どう思ってんだろう…?
ひかり「…優?…、、…やっぱり体調悪いんじゃない??」
優「!…いゃ…///…体調は別に…」
額に当てられた手から伝わる
優しい体温
柔らかい感触
ひかり「んー、熱はなさそうだね。無理して残業しすぎちゃダメだよ?…元気な優が1番っ♡…」
笑顔でそう言ってくれたひかり
髪をわしゃわしゃされて
ボサボサになった髪を渋々直してたら
梓さんと目が合って、微笑まれた
咄嗟に会釈を返す
優「じゃ、行ってくるわ」
ひかり「…うん。いってらっしゃい…」
時折、寂しそうな表情をするひかり。
なんだ…
ちゃんと女の顔も、できんじゃん。
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