女の子に襲われる山田くん
□俺と違うあの人は素敵で
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人の痛みが分かる
…緋山先生が、好き。
***『俺と違うあの人は素敵で』
緋「…あれ、まだ帰ってなかったの?…」
いつもの患者を診たあと、
少し機嫌良さげに帰ってくる先生。
嫌いな表情。
だってヤキモチで胸が苦しいから。
名「…いや、なんていうか…その…」
自然と緋山先生の帰りを待ってたなんて言ったら
先生に引かれてしまうだろうか。
いつも定時にあがる俺。
患者のことになると平気で残業する緋山先生。
緋「…どうした?悩みでもあんの?…白石に言えないなら私がきいてあげよっか。笑」
名「……ぇ……」
いつもなら、無表情で人を突き放せるのに
緋山先生には、表情がでる。
緋「名取先生って彼女とかいるの?」
名「なんですかいきなり。…そりゃあ、今は…いません…けど//…」
緋「じゃあ2人で呑みに行こ。同期や白石に話せない話もあるだろうしさ。笑」
名「……?…はぁ、…はい…//」
緋山先生は、迷惑じゃないのかな。
俺じゃなく、あの患者のことが好きだろうから。
俺なんかと一緒にいる時間があるなら
あの男のとこ、行けばいいのに……
俺が不安そうに上目遣いすると
緋山先生は笑いながら「どうした?」って言いながら頭を撫でてくれた
ぜんぶ緋山先生のせいですよ。
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