Parallel
□扉は開く…
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「おはようございます、十代目!!」
「はよぉッスツナ。」
教室に着くと二人からのお出迎えがあった。
どうやら間に合ったらしいι
「今日遅かったのな。」
「うん。ちょっと寝坊しちゃって。」
「でもセンコーがまだで良かったッスね。」
「そういえば先生まだ来てないね。」
「何か会議か何かが延びてるっぽいぜ。」
「ふぅ〜ん。」
会話は続けながら机の中から教科書を取り出そうと手を突っ込むとぎざぎざした物に当たった。
「何だろう?これ…」
(小さい……それに冷たい……金属質?)
中から取り出すとそれは鍵だった―……
「どうした?ツナ」
「何かあったんッスか?…もしかして果たし状ですか!?」
「何だ?またマフィアゴッコか何かか?」
「ゴッコじゃねぇ!!」
(また始まった……ι)
「獄寺君…果たし状じゃないからι」
(この二人は何時も争ってるよなぁ…;
獄寺君は何かとボンゴレと俺を結びつけるし山本は山本で楽しんでるし。
ハァーι)
口からは自然とため息がでる。
「で、何だったんだ?」
両肩に重みを感じて後ろを振り返ると山本の腕だった。
「あぁ、うん。」
机から取り出した物を見せようとすると……
「あっ、あれ?…ない?」
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