Parallel
□扉は開く…
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***
「じゃあ俺、先生に呼ばれてるから。先に帰っててね。」
「あ……はい。でも…」
「絶対先に帰ってね。待ってちゃだめだよ。」
「はい。ではお先に失礼します。」
「じゃあな。ツナ。」
「うん。また明日ね。」
放課後となり今日は先生に呼ばれているため二人を見送る。
特に獄寺君を。
だって今だに俺をちらちらと振り返ってるし。
二人の姿が見えなくなり確認した後俺は職員室に向かった。
***
「失礼します。山中先生いますか?」
「山中先生?山中先生なら先程家庭の事情とかで帰りましたよ。」
「ありがとうございます。失礼しました。」
山中先生に呼ばれていたのだが職員室にはいなかった。
(まぁいないほうがいいんだけど。
どうせテストがとかだし。)
早く帰ろうと思い教室に一度戻る。
ガラガラ…――
そこには…
「やぁ。」
「ひ、雲雀さん!!」
並盛最強の風紀委員、雲雀恭弥さんがいた。
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