Parallel
□アリスの誕生!?
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「実話ってあのアリスが!?」
「はい。」
物語の世界でしかない様なアリスの話が実話だなんて信じられない…。
あれっ?でも……
「何でそのアリスの血を俺が継いだとして、こんな花だらけの場所に連れてこられないといけないんだよ。」
「それは君がアリスだからですよ。世界のアリスv」
もうワケわからないよι
てか世界のアリス?
「何で俺が‘世界のアリス’なんだよ。」
「世界のアリスというのはこの幻想の世界の闇を救う使命を持つ者の事です。もちろん、君にはその使命を遂行して貰いますよ。」
………
「…狽ヘぁ!?俺そんな事出来ないよ!!」
「出来ないんじゃないんですよ。やらなくてはならないんです。使命ですから。」
ニコリと笑顔を向ける顔は女であったら惚れそうな程整っていた。
でも、その裏の黒いモノが見えるため素直にそう思うことは出来ない…。
てかその前に俺、男だし!!
俺がぶつぶつと考えこんでいると悠然と目の前のヤツは立ち上がった。
何だと思い顔をあげると…
「じゃあ君にはこの服を差し上げます。僕からのプレゼントです。」
と指のパチンという音と共に服は水色を基調としたエプロンドレス、中には南瓜パンツ所々には白いフリル…。
頭には大きな黒いリボン。
これって女装じゃん!!
しかもロリータ!?
「クフフ、やはりアリスと言ったら甘ロリですね。よくお似合いですよ。」
「お似合いなんかじゃない!!てか元の服に戻せよ!!」
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