現在

□最悪は幸せの前兆†
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「テストを返すぞ。青木………あぉ…」


とうとうやって来てしまった……ι
地獄のテスト返しが…。

遠くのほうでは次々とテストを返す先生の声がする。

「さわ…田……沢田!!」
(へっ!?)

俺は考えこんでいたらしく何度か呼ばれて気付いた。
「はっ……はい!!」


「沢田…この点数は何だ……ι」
「はい……すみませんι」

受け取ったテストの点数は……10点だったι

席につくと先生は
「今日、点数の悪かった奴は放課後補習があるから残るんだぞ。」
と言った。

それに対し何時ものことなので特に何も言わなかったが問題はこの後だった。



俺達はその後、何時も通りテストについて話していた。


「山本〜、テストどうだった?」

俺は何時も一緒に補習を受けている山本に聞いてみた。

「俺か?アハハ、今回のテストは大丈夫だったぞ。」

(な…何で…!?)

と俺は驚き、机につっぷしていた顔を上げ山本を見る。

そこには、少し頬を赤らめながら山本を睨む獄寺君とその様子を笑顔で見つめる山本の図があった。


(…………ι)


俺はあえてその問を心にしまうことにした。


俺達がそんなこんなで会話を弾ましていたら時だ…。

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