捧げ物&頂き物
□言葉の魔法
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「ツッ君、ちょっと買い物頼んでもいい?今手が離せなくて。」
「あっ、うん。いいよ」
俺は母さんに買い物のメモとサイフを手渡される。
「ゴメンね、ツッ君。じゃあ頼んだわよ。」
「うん。行って来ます。」
――…ガチャリ
ドアを閉め外に出ると強い風が吹いてくる。
(うわっ、風強いなぁ…。しかも天気悪っι)
見上げた空は暗雲に包まれていた。
俺は雨が降らないうちに帰ろうと思い急いでマーケットに向かうことにした。
***
(えーっと……
肉と人参、じゃが芋に味噌、醤油、玉葱か)
俺はひとつひとつメモを確認しながら買い物を済まして行く。
全て買い揃えた時のカゴの中は物でいっぱいだ。
お金は余分に渡されていたので、俺はランボの好きな葡萄味の飴を買いにお菓子売り場へ向かった。
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